アフガンで対テロ作戦に重点化 増派でトランプ氏 成果は不透明

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領がアフガニスタン新戦略の発表で、米軍の追加派遣の規模も作戦開始や終了の時期も示さなかったのは、最大10万人規模に増やしたアフガン駐留米軍を拙速に減らした結果、イスラム原理主義勢力タリバンやテロ組織の増長を招いたとの認識からだ。増派は約4000人規模と伝えられるが、計1万2000人余りとなる規模で成果が上がるかは不透明だ。

 トランプ氏は演説で今後は「テロリストを殺す」ことに主眼を置くと明言。特殊部隊を中心に2000人規模でアフガンに展開して実施しているとされる対テロ作戦に重点化する考えを強調した。

 アフガンで長期化する駐留米軍の撤退を追い求めたオバマ前大統領は深入りを避けるため2014年末に戦闘任務の完了を宣言。駐留米軍の役割をアフガン治安部隊の訓練や指導を中心とし、対テロ作戦にもさまざまな制約を課した。これによって「テロリストが真空を埋めた」(トランプ氏)ことで、オバマ氏が目標とした16年末の完全撤退は延期を余儀なくされた。

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