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--どんな経済政策を描いているか。財源はどうするか
枝野幸男氏「現在の不況、経済の低迷は消費不況だ。消費を増やさない限り、実は国内消費向けの投資も増えない。まず消費を増やす。なぜ消費が冷え込んでいるのか。格差が拡大し、低賃金で不安定な働き方の人が増えて、可処分所得が減っているから、消費が冷え込むのは当たり前だ。
経済を立て直すには、賃金の低い方、中ぐらいの方、そうした皆さんの所得を底上げすること。これが可処分所得の増大につながり、消費を拡大させる。だから、私は具体的に、人手不足の分野で、しかも低賃金である看護師・介護職員、あるいは保育士、こうした人たちの賃金に公的な資金を投入してでも賃金を底上げする。
これは前原誠司さんのいう『All for All』、私のいう『お互いさまの支え合いの社会』という将来のビジョンを実現することに向けてのプロセスであると同時に、短期的にはそれ以上に最大の景気対策・経済対策。この位置づけを明確にしてこなかったことが、私はこれまで若干理解が得られなかったことだ。景気対策だから、景気が悪いときには国債を発行してでも財政投入する。当たり前ではないか」