歌舞伎俳優、尾上右近(25)が第3回となる自主公演「研の會」を27、28の両日、東京・半蔵門の国立劇場小劇場で開催する。
「娘役を勉強させていただきたい」と今回挑むのは「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」と、長唄舞踊の「羽根の禿(かむろ)」「供奴(ともやっこ)」。特に「矢口渡」のお舟は、「ここまでの大役はない」と気合が入る演目だ。
3回目を迎え、「10回を目標にしており、3回目となると、続けていくことを強く意識するようになった」と話す。
演目のうち、「矢口渡」は「小さい劇場ですてきにできる」といい、「今後も演目は小劇場に合ったものを選びたい」と話す一方、「10回目までには大劇場に進出したい」との抱負も明かす。目指すところは「自分の楽しい歌舞伎生活」と語り、現在の充実ぶりをもうかがわせた。公演の問い合わせは尾上右近事務所(電)080・4862・5858。(兼松康)