「ウィキペディアタウン」って何? 我が街の魅力、世界に発信

 京都オープンデータ実践会は26年から、京都市内を中心に「オープンデータソン」の名で定期的に開催。地元の情報に詳しいお年寄りらに案内を頼んでいる。「パソコンになじんだ若い世代と、高齢者の新しい絆作りという側面もあります」と是住課長。

 宇治のイベントに参加した同志社大大学院2年の吉田佳永(かえ)さん(24)は昨年、滋賀県近江八幡市で地元の小学生とシニア世代の交流などを目的に、古い街並みや商店街を歩くイベントを企画した。「ウィキペディアの編集という目的があれば、子供たちはもっと積極的に参加してくれたかも」と、ウィキペディアタウンに大きな関心を示した。

図書館利用の契機に

 ウィキペディアタウンには図書館が深くかかわるケースが多い。ウィキペディアの記事は出典を明記するという決まりがあるためで、「地域資料やリファレンスサービスを提供する図書館は、会場としてうってつけ」(是住課長)。

 大阪府豊中市立岡町図書館で7月8日、初めて開催されたのが「とよ散歩」。36人の参加者が市内の「高校野球発祥の地記念公園」などを訪れた後、同図書館の所蔵資料を参考にウィキペディアの記事を編集した。北風泰子館長は「多くの人に図書館に親しんでもらえるのはありがたい。図書館利用の新しい形では」と期待を示した。

 パソコンさえ持っていれば、誰でも参加できるウィキペディアタウン。自分の手で愛する郷土の魅力を発信する手軽な機会になりそうだ。