原発最前線

最近も被曝事故…「原子力の世界」に「安全文化」根づくのは難しい

【原発最前線】最近も被曝事故…「原子力の世界」に「安全文化」根づくのは難しい
【原発最前線】最近も被曝事故…「原子力の世界」に「安全文化」根づくのは難しい
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 「安全文化」という言葉が原子力の世界で改めて重みを増している。原子力規制委員会は原発再稼働に向けた安全審査などで、組織の安全文化を評価基準に取り込むための検討チームを7月に設置した。東京電力柏崎刈羽原発の審査に当たっても経営トップを呼んだり、委員長が現場に出向いたりと技術審査以外のアプローチが目立つ。ただ、最近も茨城県大洗町の被曝(ひばく)事故など安全文化が問われる事態は繰り返されており、改善への道は険しい。(社会部編集委員 鵜野光博)

現場とトップの姿勢を問う

 「経営陣の考えがどこまで現場に浸透して、現場の人はどんな風に思っているのか。柏崎刈羽の現地に赴いてお聞きしたい」

 7月10日、規制委の田中俊一委員長は東電幹部との意見交換会で、柏崎刈羽原発の安全文化を自分の目で確認する意向を示した。27、28両日には審査中の原発を委員長として初めて視察。面会した職員一人一人に「福島第1原発事故のときにどこにいたか」「事故を起こした東電社員としてどうすべきか」などの質問をしたという。

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