違う種類は一緒のケースでは飼わない
見つけたカブトムシなどを飼うためには、ケースと専用の土(マット)が必要だ。田中さんによると、土の湿り具合は「握っても水が出てこず、握った手を離したら固まるくらい」。マットの上には、足場となる木や葉を入れておく。
注意したいのは、違う種類は一緒のケースでは飼わないこと。同じ種類なら少し闘えばすぐに優劣がついて棲(す)み分けられるが、違う種類同士は決着がつきにくく、どちらかが殺されてしまう可能性があるからだ。
雄と雌を一緒に飼い続けるのも危険だ。交尾させたい場合も3日程度同居させれば交尾はほぼ完成しているので、その後は別々のケースで飼う。雄と雌のクワガタを一緒に飼い続けたところ、雄が雌に殺されてしまった例もある。交尾の後、産卵前の雌がタンパク質を求めて雄を襲うことがあるのだという。
卵を産ませる場合、カブトムシはマットの中に部屋を作って卵を産むため、穴を掘りやすいよう下3分の2ほどを押し固めておく。クワガタは朽ちた木やその周辺に卵を産むため、朽ち木(産卵木)が必要だ。