主張

終戦の日 「名誉」は守られているか 真の歴史知り危機に備えたい

 小野寺五典防衛相の就任から間もない5日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)からオーストラリアに派遣された輸送機オスプレイが、揚陸艦への着艦時の事故で海中に転落した。

 政府が米軍に対し、どこまで同機の飛行自粛を強く迫るか。国内ではさっそくそこが論じられる。まず頭に浮かぶのは、この事故で乗員26人中3人の海兵隊員が亡くなったことではないか。

 小野寺氏が会見で、最初に犠牲者や家族への哀悼の意を表明したのは、当然とはいえ良かった。

 彼らは在日米軍の一員としてこの地域の平和のために働いていた。尊い3人の命が失われたことは、新たな「オスプレイ問題」の脇に追いやられてよい問題ではない。平和をめぐる言論や運動のなかで、生命の重さが軽んじられるようでは本末転倒である。

 中国や北朝鮮を原因とする危機が迫っている。日本の主権や国民の生命が危うい。

 備えることの重みを理解する上で、終戦に伴う数々の犠牲の史実を知り、無念さに応えようとする大切さを思い起こしたい。

 それは日本人の名誉を守ることであり、これからの日本を担うものの責務といえるだろう。

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