女子の兵法・小池百合子

「退職後の皆さんが、ずっと肩書付きの名刺を持てる環境作りをしたい」

 私は、特養などのベッド数確保もさることながら、退職後の皆さんが、ずっと肩書付きの名刺を持てる環境作りをしたいと考えている。勤勉な日本人の最善の健康維持策は社会での居場所の確保とそれを証明するツールの工夫だと思うからだ。生涯学び続けられる場作りも必要だろう。

 先の都議会議員選挙で、医師や弁護士など、スキルや専門性に富んだ「新しい議会」が誕生した。政局や根回しが上手といった従来の「政治のプロ」たちでは決してないが、それぞれの分野の第一線で活躍してきた議員が、これまでとは違う切り口で政策的提案をするだろう。都民の期待に応えるべく、行政と議会がより良い政策を競い合っていくことがいま求められていると感じている。

 孫子の兵法の「迂(う)を以て直と為し、患を以て利と為す」は、たとえピンチの中においてもチャンスを探すことの大切さを教えてくれる。人を活かし、人とともに成長していく首都づくりを戦略的かつ大胆に進めていく決意である。

 政策を競い合う緊張感のある議会との両輪ならば、ピンチに打ち勝つ処方箋を共につくりあげられると信じている。

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