【ソウル=名村隆寛】韓国で市民団体などが「世界慰安婦の日」と定めた14日、各地で慰安婦像設置などの行事が行われた。
ソウル市内ではプラスチック製の慰安婦像を乗せた路線バスが運行。車内では、慰安婦を描いた昨年公開の映画、「鬼郷(クィヒャン)」に音声として登場した民謡「アリラン」が流された。
バスには朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長も朝から乗り込み、慰安婦像に手を添えるなどし、慰安婦問題をめぐる2015年の日韓合意に代わる「新たに国民が納得できる合意」が必要などと強調した。慰安婦バスは9月いっぱい、運行される。
ソウル市中心部の清渓(チョンゲ)広場では、元慰安婦の支援団体「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」(挺対協)などがミニチュアの金色の慰安婦像500体を展示した。また、ソウル南方の水原市では、市内の公園に設置された慰安婦像の前で行事を開催。宣言文の朗読などが行われた。