大統領からみる韓国(2)

「金日成奨学生」韓国司法界に浸透 元公安検事は断言「文在寅は共産主義者」

 高はこのとき、あぜんとして正統性の根拠を受験生に聞いた。受験生は「韓国の建国勢力は親日派だったから」と回答したという。これは北朝鮮の主張に同調するものだ。

 議員 「あなたは『(北朝鮮国家主席の)金日成(キム・イルソン)は1964年、対韓国工作部門の人々に向かって、南朝鮮の聡明(そうめい)な若者はデモに出さず、(司法試験の)勉強をさせ、司法府に浸透させろと指示した』と言っている」

 高 「それは誰もが知ってる事実でしょう」

 議員 「では、わが国の司法部に『金日成奨学生』がいるという意味か」

 高 「そうだ。北韓(北朝鮮)という体制下で金日成の指示が履行されていないはずがない」

「36年前の因縁」

 因縁というべきか。実は高と文の接点は36年前にさかのぼる。

 81年、釜山で社会科学系の書籍の読書会を開いていた学生や教師ら22人が「反国家団体を称賛した」として令状なしで逮捕、拘束される釜林(ブリム)事件が起きた。このときの被告を弁護したのが後に大統領になる盧武鉉(ノ・ムヒョン)、捜査を担当したのが釜山地検検事だった高。当時新米弁護士だった文は、その後の再審を担当した。

 70年代終わりごろから釜山地域では洋書販売関係者、学生らが集まり、体制批判意識を高揚させるための社会科学書籍を読み、討論する集まりがあった。

 一部の被告は2014年2月に再審で無罪が確定するが、判決に不満を持つ高は次のように断言する。

会員限定記事会員サービス詳細