大統領からみる韓国(2)

「金日成奨学生」韓国司法界に浸透 元公安検事は断言「文在寅は共産主義者」

 先月、ドイツで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議から韓国に戻った大統領、文在寅(ムン・ジェイン)をうれしいニュースが待ち受けていた。

名誉毀損で捜査

 4年ほど前に「文在寅は共産主義者」と発言した元検事で韓国放送文化振興会理事長、高永宙(コ・ヨンジュ)を名誉毀損の疑いで捜査すると韓国検察が発表したのだ。

 高は、朴槿恵(パク・クネ)が勝利を収めた2012年の大統領選直後の13年1月、ある市民団体主催の講演会でこう話した。

 「文在寅が大統領になれば韓国が赤化されるのは時間の問題だろうと確信する。これは虚構ではなく実際に起こりうることだ。文在寅は姿を変えた共産主義者だ。(文が落選したのは)わが国にまだ国運が残っていたからだ」

 この発言から1年8カ月後の15年9月、文は「名誉毀損」で高を告訴したが大統領に当選するまで検察は何もしなかった。

 しかし、告訴の翌月にあった国会の定期国政監査では、文が代表を務めた「新政治民主連合(現与党『共に民主党』の前身)」の所属議員らが、高の発言に集中砲火を浴びせた。

 議員 「(12年の)大統領選挙で文在寅候補を支持した国民も共産主義者、またはその思想の同調者か」

 高 「私は公安検察出身です。国民が知らないことを先に知ることも多い。国民の多くは北朝鮮の対韓国戦略がどういうものかを知らないのです」

 議員 「では、知ったうえで投票した人は共産主義者か」

 高 「そうですね。知りながら投票したなら共産主義に同調したといえるでしょう」

 追及は高氏の過去の発言にも及んだ。

 議員 「司法府が左傾化したといったが根拠は?」

 高 「2002年に私は司法試験3次試験官を務めたが、受験生に『朝鮮半島における国家の正統性はどこにあるのか』と質問したら、10人中8人が『北韓(北朝鮮)にある』と答えていた」