茨城知事選告示 真夏の激戦に突入、3氏が第一声

 10日告示された知事選には、いずれも無所属で、7選を目指す現職の橋本昌氏(71)、経済産業省出身で元IT会社役員の新人、大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦、NPO法人理事長の新人、鶴田真子美氏(52)=共産推薦=の予想された3人が立候補を届け出た。

 各候補者は同日、水戸市やつくば市で第一声を上げた後、県内各地を駆け巡り、支持を訴えた。投開票は27日。茨城は真夏の政戦に突入した。(上村茉由、鴨川一也、丸山将)

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 ■橋本昌氏(71) 無現〔6〕 一党一派に偏しない県政を

 今、茨城県は大変元気な県だ。来年からは世界湖沼会議、国体、全国障害者スポーツ大会、東京五輪とビッグイベントが続く。自分で誘致してきた責任を果たし、絶対に成功させる。

 災害に強い県土をつくることはもとより、企業誘致や観光の振興、加えて茨城の農業を日本一にすることで地域を活性化する。少子超高齢化の中で、どうやって地域社会を維持するかも大きな課題だ。

 私は健康寿命を日本一にしたい。医療保険をしっかり維持できる状況をつくりたい。少子化対策としては待機児童ゼロ、保育士の処遇改善、18歳以下の医療費無料化にも取り組みたい。(日本原子力発電東海第2)原発の再稼働はさまざまな意見や避難態勢の整備の可能性を踏まえ、再稼働は認めない方針で進める。

 今、東京(政府・与党)が盛んに知事選に介入、干渉している。決して正常ではない。一党一派に偏しない「県民ファースト」の県政を進めていかなければならない。一部県議の言いなりになる県政はおかしい。

 私はしっかりと前向きに茨城を変えていく。新しい時代に合った社会システム、福祉や教育のモデルを茨城から発信したい。県民と一緒になって、茨城をさらに素晴らしく、子や孫に自慢できるものにするために頑張りたい。(水戸市の京成百貨店前)

 ■大井川和彦氏(53) 無新 民間の経営感覚取り入れる

 茨城は変わらなければいけない。(現職の)24年間の延長ではなく、新しい発想で、人口減少や少子高齢化などの問題を諦めずに、自ら変わる勇気を持って戦う。それがこれからの茨城に絶対に必要だ。

 新しい茨城にどんなリーダーがふさわしいか。行政、グローバル企業、日本のベンチャー企業での経験もある。そういう多様な引き出しがあり、やる気と若さと実行力のある人間が、今こそ茨城には必要だ。

 県の行政はこれから47都道府県で競争になる。仕事の奪い合い、人の奪い合いだ。国から言われたことをそのままやるのではなく、国から渡されたお金をそのまま配るのではなく、自ら考えて、企業や市民団体、県民と一緒に汗をかき、新しいことを創造する。他県と違うことが求められている。

 これから時代がどんどん変わっていく。自動で走る車、自動で田植えをする機械など全てのものがコンピューターにつながる時代、第4次産業革命が来るとも言われている。そういう動きを真っ先に取り入れるには、他県と横並びではだめだ。真っ先に挑戦して、リスクを取って、民間の経営感覚を取り入れた新しい県の行政を私が作る。

 次世代にどんな茨城を残すのか。責任を果たすために全身全霊で戦い抜く。(JR水戸駅南口)

 ■鶴田真子美氏(52) 無新 県民主体で命に優しい行政

 知事選にチャレンジする第1の目的は、(日本原子力発電)東海第2原発の廃炉の実現だ。命と相いれない原発を止めたい。

 私は東日本大震災の後、何度も福島県の警戒区域に入った。そこで見た惨状を忘れることができない。人間だけでなく、あらゆる命が警戒区域の中、外で失われた。この原因を作った東京電力と国は責任を果たしていない。今でも福島の問題が解決していないのに、なぜ原発を再稼働させようという話が出てくるのか。大きな怒りを感じる。

 私は17年間の市民活動で、地をはうようにして人間や動物のために活動してきた。その中で、「冷たい県政」というのをこの目で見て、肌で感じてきた。なぜ茨城は財政力がありながら福祉、医療、教育の面で全国最下位(の充実度)なのか。貧困や多くの障害者が放置されている。何とか行政の力で命に優しい県政を実現したい。県民が主体となった政治を目指す。

 私の原動力は怒りだ。私が知事選で忙しい間に、私が行政と作った野犬の保護シェルターがつぶされた。もはやトップを代えないと、いくら会議を重ねても命第一の県政にはならない。どうか私を知事に押し上げてほしい。私の時間、お金、人脈を優しい県政のために発揮することを約束する。(つくば市のつくばクレオスクエア前)

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