長崎平和祈念式典の安倍首相あいさつ全文 「核兵器なき世界に向け、核保有国と非保有国の双方に働き掛ける」

 安倍晋三首相は9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典であいさつし、核なき世界の実現に向け核保有国と非保有国の「双方に働き掛ける」と強調した。あいさつ全文は次の通り。

 本日、被爆72周年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠をささげます。そして、今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる方々に、心からお見舞いを申し上げます。

 一発の原子爆弾により一瞬にして7万ともいわれる数多の貴い命が失われたあの日から72年がたちました。一命を取り留めた方々にも耐え難い日々が強いられました。人々の夢や未来も容赦なく奪われました。

 しかし、長崎の人々は、原子爆弾によって破壊された凄惨な廃虚の中から立ち上がり、たゆまぬ努力によって素晴らしい国際文化都市を築き上げられました。

 この地で起きた惨禍が二度と繰り返されてはならない。唯一の戦争被爆国として「核兵器のない世界」の実現に向けた歩みを着実に前に進める努力を絶え間なく積み重ねていくこと。それが今を生きる私たちの責務です。