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テレビや映画、CMにと幅広く活躍する俳優、遠藤憲一さん。かつて犯人役のイメージが強かったが、意外にも、極道役は苦手だと吐露する。インタビューから見えてくるのは、少し気弱で、優しくて、まじめな「エンケンさん」の姿だった。(聞き手 杉山みどり)
--「Vシネマの悪役スター」といわれるほど、悪役のイメージが広まりましたね
遠藤 本当は、極道みたいな役は得意じゃないんですよ。チンピラはまだいいけど、極道はかなり無理して作ってます。
--意外です。貫禄があってすごみが利いてて、はまり役に見えますが
遠藤 そもそも普段、貫禄ないんですよ。だから組幹部のようなビシっとした役は苦手で、重厚な空気を出すのに苦労してるんです。気の弱いチャラチャラした役の方が自分には合ってるんですが、どうしてもいかつい役の方が需要が多くて。
--極道役は、ほぼ地でやってらしたのかと思ってました…。では気の弱い役やコミカルな役はいつごろから
遠藤 7年前の朝ドラ「てっぱん」でお父さん役をやったことがひとつのきっかけになったかな。「そのいかつい顔で間抜けなことをやってほしい」とCMのオファーがあり、それを見たテレビ局から、情けない役や崩れた役で声がかかるようになったと思います。