コワモテ俳優意外な素顔(2)

俳優、遠藤憲一さん 20代はゆすりたかり犯人役ばかり

 --たった10日…

 遠藤 退塾してから、自主公演で舞台をやったんですが、たまたま見に来た人が映像の世界へスカウトしてくれまして。その人がマネジャーになってくれたのですが、僕のプロフィルを書くとき、経歴があまりに何もないので困って「『無名塾』を10日で退塾」と書いていました。それが目を引いたのか、BK(NHK大阪放送局)のプロデューサーが「会いたい」と言ってくれて。新撰組の平隊士に焦点を当てた連ドラ「壬生の恋歌」(昭和58年放送)に抜擢(ばってき)してくれました。それがドラマデビューです。

 --その後、刑事ドラマやサスペンスドラマ、時代劇など出演の機会も増えていきました

 遠藤 ただ、20代は刑事ドラマの犯人役が多かったです。映画でもゆすりたかりみたいな役で。顔つきのせいでしょうか(笑)。

 --転機はいつ

 遠藤 29歳で結婚したんですが、そのころからナレーションの仕事が増えてきて、少し生活が安定しました。それまでは家賃3万5千円の四畳半・共同トイレの木造アパートに住んでいたんですよ。