「都民ファーストの会」は情報公開を掲げて東京都議選を勝ち抜いたが、所属都議の取材窓口は党本部に一本化するなど事実上、取材規制を敷いている。
背景には、「都民」都議55人のうち39人を占める新人の存在がある。議員としての経験の浅さによる失言や不用意な発言を防ぎ、「都民」に不利な報道が出ないよう、細心の注意を払っているとみられる。
また、昨年の都知事選から小池百合子氏を応援し、改選前には積極的な情報発信をしてきた会派前幹事長の音喜多駿都議ら旧みんなの党出身の3人は会派の要職を外れた。一方、会派総会などは非公開だが、今後は党や会派の意思決定過程を可能な限り透明化する方向で調整を進めているという。
「都民」の野田数(かずさ)代表(都知事特別秘書)は「取材窓口を一本化するのは民間企業では普通。既存政党に比べて、情報公開ははるかに進んでいる」と話している。