夏の「足トラブル」 正しい靴選びで予防を

夏の「足トラブル」 正しい靴選びで予防を
夏の「足トラブル」 正しい靴選びで予防を
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 夏は涼しげなサンダルやミュールなどでおしゃれを楽しむ機会が増える一方、痛みなどの足のトラブルに悩む女性も多いという。予防策はないのだろうか。足の病を専門とする総合診療所「足のクリニック表参道」(東京都港区)の桑原靖院長(38)に話を聞いた。(高橋天地)

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◆痛みは放置しない

 「女性のおしゃれに痛みはつきものと開き直ってはだめ。足のトラブルの重要なサインだから、放置せずケアを心がけてほしい」

 桑原院長は力を込めた。特にヒールの高いサンダルや足首の不安定なミュールを履くことで起きやすい主な足のトラブルとして、肌の露出に伴う外傷▽日焼けでの水ぶくれややけど▽歩行しにくい▽靴擦れの増加-を挙げた。

 また、慣れない履物を選ぶことでタコやウオノメになりやすいとも言う。タコは足の一部に圧力が集中し、次第に角質が厚くなったものだ。

 一方、ウオノメは足の一部への圧力に加えて、正しくない歩き方で生じる「ねじれの力」もかかることで、魚の目に似た硬い芯ができ、少しずつ内部へと食い込む。これが神経を刺激し、痛みが発生するという。

 ◆

タコとウオノメ

 足のクリニック表参道が患者1万4100人(男性3500人、女性1万600人、複数回答)を対象に調査した足の疾病ランキング(平成25年4月-28年9月調査)によると、女性は「外反母趾(がいはんぼし)」が20%でトップ。以下は「タコやウオノメ」が18%、「足底腱膜炎」が11%と続いた。

 「タコやウオノメの原因は、足の構造がゆがんでいたり、それ故に、足に負担のかかる歩き方をせざるを得なくなることが引き金となるケースがほとんど。皮膚の問題ではありません」と桑原院長。タコやウオノメと間違いやすい皮膚疾患がウイルス性イボ。プールや入浴施設などで感染しやすい。

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適切なインソール

 では、どんな予防策が必要なのか。桑原院長は「足に負担のかからない履物を選ぶことが大事。靴に適切なインソールを挿入すれば、足の構造を補正できる。頭部が体全体の中央に位置するなど正しい姿勢になり、結果的に足に無理のない歩き方へと正すことができます」という。

 ミュールを履く際に気を付けたい点については、バンドやストラップを使ってかかとを固定し脱げにくくすることを挙げた。かかとの骨は左右に倒れやすく、不安定なので靴擦れの原因となるそうだ。ピンヒールに比べ、歩行時に足が安定し負担を減らせる「ウェッジソール」を薦める。

 また、サンダルについては、靴底が薄く、軟らかいものを避けて足への衝撃を和らげたいと指摘した。

 桑原院長は「くるぶしから下の足の骨の数は片足だけで28個、両足で56個もあり、体全体の骨の4分の1に相当します。パーツが多いということは、複雑で壊れやすく、デリケートなものだということ。大切にケアしてほしい」と訴えた。

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