衝撃事件の核心

子煩悩な父親はなぜ火を放ったのか 宮城県の妻と子供2人焼死 殺人罪で立件されなかったワケ

亡くなった長女と次男は近くの保育園に通っていた。事件直前の3日午後6時ごろ、仕事終わりの妻が2人を迎えに来ていた。妻はゲームセンターでアルバイトをしており、日頃から「仕事は楽しい」と話していたという。

保育園の園長は取材に対し、「長女はおとなしい性格で、よく積み木遊びをしていた。次男は伝え歩きができるかどうか。2人ともかわいい盛りだった」と話した。園に隣接する寺の本堂には、2人のために焼香台が設置された。

島谷被告は登米市内の焼肉店に勤務していた。勤務態度は良好で、評判も悪くなかった。ある同僚の女性は「仕事ぶりは真面目。接客態度もクレームがくるようなものではなかった」と振り返る。

近所の評判も良かった。家族で外出する姿もよくみられ、島谷被告は子供たちと手をつないで歩くという子煩悩な一面もあった。町内会の会合にも顔を出すなど社交的だった。ある近隣の男性は「きさくで温厚」とその性格を表現する。

一方で、そんな島谷被告の「裏の顔」を示唆する情報もある。妻は平成27年8月、警察に「夫が酒を飲み口論になり、平手で頬をたたかれた」と、島谷被告によるドメスティックバイオレンス(DV)について相談していた。妻は立件を望まず、警察が島谷被告を口頭で注意し、暴力をふるわない旨の誓約書を提出させた。その後は妻からの相談はなかったという。

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