北朝鮮情勢

海外への北労働者派遣を初めて制限 安保理制裁決議 「現代の奴隷」と断罪

【北朝鮮情勢】海外への北労働者派遣を初めて制限 安保理制裁決議 「現代の奴隷」と断罪
【北朝鮮情勢】海外への北労働者派遣を初めて制限 安保理制裁決議 「現代の奴隷」と断罪
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 【ニューヨーク=上塚真由】国連安保理の対北制裁決議では北朝鮮が海外に派遣する労働者の制限を初めて盛り込み、加盟国に新規の雇用を禁じた。日本や米国は新たな制裁分野として海外労働者の問題を重視しており、今後の制裁議論では労働者の削減などが焦点となりそうだ。

 決議では、核・ミサイル開発のための外貨を獲得する目的で、北朝鮮が労働者を海外に派遣していることに「懸念」を表明した。

 労働者の派遣先は20カ国以上とされ、最も多いのがロシアで2万人、次いで中国の1万9000人と推定される。今回の決議は「削減」には踏み込まなかったが、各国に初めて受け入れ数を報告することを求め、実態の透明化を目指す。

 安保理内では早くも厳しい措置を求める声が出ており、英国のライクロフト国連大使は採択後の演説で「毎年数千人が派遣されている」と指摘し、劣悪な環境で長時間労働を強いられる「現代の奴隷」と断罪。決議は「それを終わらせる最初の一歩」と述べた。

 外貨獲得手段の締め付けとしてだけでなく、人権問題としても関心が高まっており、主要な受け入れ国である中露の取り組みが注目される。

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