茨城夏の陣

現職7選か阻止か 魅力度ランキング最下位県の知事選が注目選挙に 超長期政権VS自民県連

 21年の知事選。自民党茨城県連は対決姿勢に転じる。引退する意向を示さない橋本氏に対し、対抗馬として元国土交通事務次官の小幡政人氏を擁立した。

 当時の自民党茨城県連は橋本氏は4期を最後に身を引くと考えていた。その根拠が、この4年前の知事選前に「4期限り」とした両者の密約の存在だ。自民党県連はこの密約を暴露し、橋本氏に引退を迫った。橋本氏は密約の存在を認めず、知事選でも圧勝した。

 自民党県連は混乱に陥った。長きにわたって県連を率い、中央政界とも太いパイプを持つ「茨城政界のドン」と呼ばれている山口武平県連会長(96)が辞任する事態に発展。次の25年知事選では、独自候補の擁立すらできず、橋本氏は6選を果たした。

 橋本氏は5、6選の2回の知事選を自ら培った人脈と組織による「自力」で勝ち上がってきた。そして3度目、自民党を敵に回し、7選に挑もうとしている。

 「県民党」「県民ファースト」を掲げ、政党の推薦を受けていない橋本氏だが、民進党県連の支持組織である連合茨城や茨城県市長会をはじめ数多くの組織から推薦を取り付けている。

 ただ、これまで近い関係とされてきた公明党が、自民党と歩調を合わせる形で大井川氏の推薦を決めた。これは橋本氏にとって誤算だっただろう。ただ、24年にわたって茨城県政を率いてきた橋本氏には県内全域に支援者がいる。それは公明党支持者にも少なくなく、同党県本部はそれぞれの活動は容認する考えを明らかにしている。

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