産経女子特区

男も女も痴漢にうんざり! 6割超が被害経験も「やめて」言えた人は1割 怒り噴出「実名公表を」 疑われたら男性はどう対処?

 当初は誰にも相談できなかった。繰り返される痴漢に「もうこんな目にはあいたくない」と思い、学校の教師に思い切って相談したところ、「乗車位置や時間を変えて」などのアドバイスを受けた。現在は痴漢にあうことはなくなったが、思い出すと今でも辛い。

 同校では生徒の被害防止のため、平成22年から警察官を招いて講演会を開いたり、被害抑止策をアドバイスしたりなどの取り組みを続ける。生徒指導部長の広瀬直樹さんは「通学中に痴漢にあった生徒がショックで動けなくなり、駅員に保護されたため、迎えに行ったこともあります。なんとか学校まで着いたものの、机に伏して泣いてしまう生徒もいる」と明かす。

 痴漢は「出来心」では済まない犯罪だ。一般的に、衣服の上から触ったり下半身を押し付ける行為は迷惑防止条例違反。衣服の中に手を入れて触れば刑法の強制わいせつ罪に問われる。法務省の「犯罪白書」によると、26年、迷惑防止条例違反による痴漢検挙は3439件。電車内で強制わいせつ罪と認知されたのは283件。A子さんのケースのように、不安や恐怖は被害者の心の傷として長く残る。

 取り締まりに当たる警視庁鉄道警察隊長の近藤義宏さんは「被害者は何度も被害にあい、耐えかねて相談にくるケースが目立つ。抱え込まずに早めに相談してほしい」と呼びかける。

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