大ヒット曲「愛のメモリー」をはじめ迫力のある歌声で知られる松崎しげるさん(67)は、実は補聴器の愛用者でもある。8年ほど前から会話が聞き取りにくくなり、「加齢性難聴」と診断され、すぐに補聴器をつくったという松崎さん。「補聴器を使うことで、ありのままの音よりも美しい音に出合えるかもしれない」と前向きに語ってくれた。
テレビの音が…
僕はタクシーを利用することが多いんです。マネジャーと行動をともにするのですが、運転手さんが話しかけてきても、まったく話が耳に入ってこないことがありました。ところがマネジャーは運転手さんの話にちゃんと応答しています。
「あれ? おまえ聞こえているの?」
そう尋ねると、マネジャーは当たり前のように「聞こえていますよ」と。でも僕には、2人の会話がまるで聞こえませんでした。今から8年前のことです。
その前にも、自宅でテレビを見ていて「パパ、音が大きいよ」と女房に言われたことがありました。そのとき、あれ?と思ったのが最初でした。