山陽の議論

現代版不幸の手紙か…「広島に当たり屋グループが来てる」駆け巡るネット情報で混乱

【山陽の議論】現代版不幸の手紙か…「広島に当たり屋グループが来てる」駆け巡るネット情報で混乱
【山陽の議論】現代版不幸の手紙か…「広島に当たり屋グループが来てる」駆け巡るネット情報で混乱
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 「当たり屋グループがいっぱい広島に来てるらしい」「マジか!」「怖いよ」…。こんな情報が7月初旬、ツイッターやフェイスブックをはじめネット上を駆け巡った。交通事故の損害賠償金目的で故意に交通事故を起こすグループの車が大挙して広島にやって来たというもので、当たり屋の車として山口や大阪のナンバーを記したリストも出回った。根拠のないデマだが、リストが書かれた用紙に、多くの人に注意を広めるような指示もあったことから情報が拡散、信じた人も多かった。現代版「不幸の手紙」のような当たり屋情報を追った。(山本尚美)

次々と情報拡散

 リストが掲載された用紙には、「当たり屋グループが山口県、関西方面から来ています。被害が続出していますのでくれぐれも注意してください」とあり、当たり屋の車として山口ナンバーの車両10数台のほか、大阪、なにわ、和泉、神戸、姫路などの車両ナンバーが掲載されている。出所は不明で、ナンバーも実在のものかどうかはっきりしていない。

 また用紙では、「接触事故を起こしたら、その場で示談せず即座に警察に通報を」「警察が到着する前に自分の住所などを教えない」など被害にあったときの注意や、「(当たり屋は)サイドブレーキを引いて止まるのでストップランプは点灯しません」といった犯行の手口も紹介。「コピーをできるだけ多くの方に配布して」と情報を広めるよう呼びかけている。

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