産経女子特区

男も女も痴漢にうんざり! 6割超が被害経験も「やめて」言えた人は1割 怒り噴出「実名公表を」 疑われたら男性はどう対処?

痴漢事件では被害者の女性の主張が重視され、反証は困難。「電車が揺れた時、偶然触った」という訴えは認められにくい。示談金目当ての言いがかりなら捜査で分かります。これまで不起訴に持ち込めたのは、電車内で被害者の周囲に複数の男性がおり、「私の体の向きから、触るのは無理。被害者の人違い」と主張したケースです。

痴漢で起訴されると、社会的ダメージが大きい。私は電車に乗る時、女性が前にいたら場所を変えるか、体の向きを変えます。容疑者にされないよう気をつけるのが最善策といえます。

中村勉(なかむら つとむ)氏

元検事。2002年に東京地検特捜部を最後に退官し、弁護士登録。09年、中村国際刑事法律事務所を設立し、代表に就任。

編集後記

痴漢抑止活動センターの松永さんが「痴漢抑止バッジ」について、「抑止できれば被害者も加害者も、冤罪(えんざい)も生まれない」と話していたのが印象に残った。痴漢加害者は行為を繰り返し、エスカレートさせていく傾向がある。発生後の対応はもちろん、「抑止」のための対策が、男女双方にとって重要となってくる。(金)

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