産経女子特区

男も女も痴漢にうんざり! 6割超が被害経験も「やめて」言えた人は1割 怒り噴出「実名公表を」 疑われたら男性はどう対処?

被害防止に向けた独自の取り組みも出てきた。一般社団法人「痴漢抑止活動センター」(大阪市)は、「痴漢は犯罪」などと書き込んだ「痴漢抑止バッジ」を、駅のコンビニエンスストアなどで販売している。

始まりは、被害に悩んだ女子高生が「泣き寝入りはしたくない」と手製のバッジを考案したこと。フリーライターの松永弥生さんが昨年、同センターを設立して本格的な普及運動を始めた。バッジのデザインは毎年コンテストで決めている。「抑止できれば被害者も加害者も、冤罪(えんざい)も生まれない。企画への支援金は、男性からの提供も多かった。バッジを通して社会の空気を変えたい」と話す。

警視庁は防犯アプリ「デジポリス」に痴漢撃退機能を付けた。メニュー画面からこの機能を選ぶと、「痴漢です 助けてください」の文字が表示され、さらに画面をタップすると「やめてください」という音声が出る。怖くて声が出せなくても、スマートフォンで被害を訴えられる仕組みだ。

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