花王が27日発表した2017年6月中間連結決算(国際会計基準)は、最終利益が前年同期比12.9%増の564億円、売上高が2.5%増の7173億円となり、ともに過去最高を更新した。洗顔料「ビオレ」などのスキンケア製品や、子供用紙おむつの販売が好調だった。
一方、子会社のカネボウ化粧品が手がける基礎化粧品「スイサイ ビューティクリアパウダー」など、前年好調だったインバウンド(訪日外国人)関連の販売は停滞した。ただ、会見した沢田道隆社長は「1〜3月期(のインバウンド関連の売り上げ)は前年割れだったが、4〜6月期は前年並みで戻っている」と述べた。
通期予想は据え置き、売上高が前期比0.9%増の1兆4700億円、最終利益が9.0%増の1380億円を見込む。達成すれば、それぞれ5期連続の過去最高となる。