26日午後10時半ごろ、大津市のJR東海道線の瀬田-石山間で、架線から火花が出ているのを播州赤穂発野洲行きの新快速列車の車掌が発見した。JR西日本は米原-山科間の上下線で運転を見合わせた。
■駅前タクシー待つ長蛇の列「JR、ヒドすぎる」
このうちJR大津駅では「運転再開の見込みは立っていません」と駅員がアナウンス。乗客らは困惑の表情を浮かべ、駅前広場のベンチで座り込む人も見られた。駅職員や滋賀県警大津署員らが駅前のタクシー乗り場で、京都方面と米原方面の2方向に分かれるよう乗客らを整理したが、長蛇の列ができた。
京セラドーム大阪(大阪市西区)での野球観戦からの帰宅途中だったという同県野洲市の無職の男性(62)は「この前新幹線で架線切れがあって復旧まで時間がかかっていた。なぜ同じことが続くのか。JR西も列車から乗客を降ろして後はタクシーで帰ってというのは殺生だ。いつ帰れるのか」と途方に暮れていた。