学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)による獣医学部新設計画をめぐり、同学園は、25日に開催された参院予算委員会の閉会中審査で民進党の桜井充氏が、獣医学部の設置を目指す同学園傘下の岡山理科大のオープンキャンパスに言及した一連の発言に対し、「明らかな事実誤認があり、学園の名誉を著しく毀損(きそん)する」との抗議コメントを報道機関宛てに出した。
コメントは25日付。閉会中審査で桜井氏は、岡山理科大学で23日に行われたオープンキャンパスを「加計ありきではないかと感じた」として取り上げ、獣医学部(設置認可申請中)の来年度入試に関するパンフレットが配布されたことを問題視した。
「パンフレットまでできあがっている。ずっと前から準備していたわけですよ、一昨日のために」などと指摘した。
これに対し、同学園は「認可前のPR活動は不適切というニュアンスの質疑で事実誤認」などと反論している。
大学や学部を新設する場合、文部科学省による設置認可は開設前年の8月となる。このため、大学側は設置認可前に校舎建設やPR活動などを行うのが通例だ。文科省も認可前のPR活動について、関係書類に「設置認可申請中」「設置構想中」と明記するなど一定の条件下で認めている。