浪速風

東京五輪音頭の精神、再び

三波春夫さんは「東京五輪音頭」を「生涯の宝物」と言った。張りのある美声の裏には、過酷なシベリア抑留の体験がある。「日本は、日本人は、頑張って、こんなに戦後復興を遂げた。それを世界に示す東京五輪を何としても成功してもらいたい」。思いを込めて歌った

▶「東京五輪音頭-2020-」が発表された。石川さゆりさん、加山雄三さん、竹原ピストルさんが歌う。歌詞にはパラリンピックが加えられ、夏の大会になるため、「菊の香りの秋の空」が「入道雲の夏の空」に、「赤とんぼ」が「蝉の声」に変えられた。1964年版にはなかった5番が「2020(ふれふれ)」と新たに作られた

▶新国立競技場やエンブレムでは迷走したが、テーマソングの再利用はヒットだ。小欄の世代は懐かしいし、若者や子供たちには新鮮だろう。音頭は世界が輪になるオリンピックにふさわしい。開幕まで3年。盛り上げるために、日本中で♪ソレトトントネ。