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ツイッター「なりすまし」ご用心 嘘の情報、拡散の危険性

 こうした背景には、画像共有サービス「インスタグラム」などから写真を流用すれば簡単になりすましアカウントを作成できることがある。

 ネット問題に詳しい神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は、「身分証明書もなしにアカウントを作成できる状況で、なりすましを防止することは難しい」と指摘する。真偽を見極めるには、「そのアカウントの他の投稿内容も確認し、本人のキャラクターと整合性が取れているかを確認するのが重要」とする。

 ネット上のトラブル相談を受ける「全国webカウンセリング協議会」の安川雅史理事長は「ある程度知名度がある人なら、なりすましアカウントは少なくとも3、4つ存在する」と明かす。

◆一般人も被害対象

 一般人が被害に遭うこともある。安川さんによると、なりすましアカウントを作成されたある男子高生は、下品な表現を用いた投稿により周囲に誤解された。瞬く間に拡散し、学校からも注意を受けたという。

 なりすまし犯の心理について、奈良女子大の岡本英生教授(犯罪心理学)は、「有名人になりすますのは『注目されたい』というのが動機であることが多い。個人攻撃は、ねたみや恨み、悪ふざけのこともある」と説明する。

 嘘の情報は人を傷つけ、拡散すれば深刻なトラブルを招くこともある。岡本教授は「有効な対策が取れず野放しになっている。今後も増えていくだろう」と話している。

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