【関西の議論】〝中国四千年〟が「断絶の歴史」だから新鮮? 有名観光地に飽きた富裕層が押し寄せるマイナースポット(2/4ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

関西の議論

〝中国四千年〟が「断絶の歴史」だから新鮮? 有名観光地に飽きた富裕層が押し寄せるマイナースポット

 「京都や奈良は知っているが、大阪の中心部から、こんな近くにこれだけ素晴らしい場所があるなんて知らなかった」といった声もある。

ほかに人気スポットは…

 富田林寺内町は戦国時代、京都・興正寺の僧・証秀によって創建された「興正寺別院」を中心とした宗教自治都市として誕生し、江戸時代に商業都市として発展した。今も東西約400メートル、南北約350メートルほどのエリアに国重要文化財「旧杉山家住宅」をはじめ重厚な町家が数多く残り、平成9年には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。

 地区内の観光施設として18年4月につくられた「市立じないまち交流館」の入館者数は開館初年度で、約1万6700人。28年度は約3万3700人と当初に比べると倍増しているが、観光地としてはマイナーな部類に入ることは否めない場所だ。

 富裕層の人気を集めているマイナースポットは富田林寺内町だけではないようだ。

 かつての門前町で多くの石塔や石仏がある「化野(あだしの)念仏寺」を抱える京都市の嵯峨鳥居本地区、かやぶき屋根の集落が残る京都府南丹市・美山町地区、舟の格納庫「舟屋」がずらりと並ぶ同府伊根町の「舟屋集落」が人気という。

 どの地域も国の重伝建地区で古い建築物が数多く残されているなど富田林寺内町と共通する部分がある。

 中国では、古い建築物は王朝が変わるたびに〝スクラップ・アンド・ビルド〟で消えることが多い。前王朝のものを徹底的に否定、破壊する「断絶の歴史」だけに、古くからの暮らしを丁寧に守り続ける富田林寺内町の人々の暮らしが眼前にそのまま残っているところが新鮮に映るのかもしれない。