塩野義のインフルエンザ新薬、来年にも販売へ タミフルより症状を早期に改善

 塩野義製薬は24日、1回の服用でインフルエンザに効くという新薬の臨床試験(治験)で、十分な効果が認められたと発表した。今年度中に厚生労働省に製造販売の認可申請を行う。世界初の画期的な医薬品になる可能性が高いため、厚労省は優先的に審査する方針で、平成30年度中にも発売される見通しだ。

 新薬は、口や鼻から体内に入ったインフルエンザウイルスが細胞内に侵入したさい、ウイルスの遺伝子に働きかけて増殖できなくさせる。日本と北米、アジアで計1500人を対象に行った治験では、患者に投与して30時間後にはウイルスが減少し、大きな副作用もなかったという。

 インフルエンザ治療薬で効果の高い「タミフル」は、細胞内で増殖したウイルスが他の細胞に広がるのを防ぐもので、5日程度服用を続ける必要がある。これに対し、塩野義の新薬は症状を早期に改善し、他者への感染を減少させる効果もあるという。

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