安倍晋三首相が8月3日に断行する内閣改造・自民党役員人事で、小泉進次郎衆院議員の去就が注目されている。東京都議選での大敗で安倍晋三内閣の支持率が下落する中、国民的な人気が高い小泉氏を閣僚ポストに登用すれば政権浮揚の目玉人事となる期待がある。ただ、36歳の当選3回で政策遂行能力は未知数といわれており、起用が裏目に出る可能性もある。当の本人は入閣には否定的な考えをみせるが、どのようになるか。(小川真由美)
小泉氏は23日、都内で開かれた会議に出席した。若手議員らと提唱した「こども保険」について「社会全体で子供を支える切り口の一つだ」と持論を展開したが、内閣改造で取り沙汰される自身の話題には一切触れなかった。周囲にも、自身の入閣観測を「風物詩だ」と一蹴している。
とはいえ、永田町には「将来の首相候補」として小泉氏の入閣待望論が根強いのは事実だ。