ビジネスパーソンの必読書

『「夜遊び」の経済学 世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」』『宅配がなくなる日 同時性解消の社会論』『デザインの次に来るもの』

 ■時間は個人資産 『宅配がなくなる日 同時性解消の社会論』松岡真宏、山手剛人著(日本経済新聞出版社・1500円+税)

 ネット通販物流の増大による運送業者配達員の加重労働が問題になり、宅配サービスそのもののあり方が問われている。本書はそんな宅配問題の解決策を探りながら「同時性解消」「時間資本主義」といったキーワードから社会の動きを論じる。

 著者の言う「同時性」とは、物事を遂行するのに2人以上の人間が同じ時間を共有している状態。コミュニケーションにおいて、対面や電話は同時性が要求されるが、メールでは同時性は不要だ。

 同時性が解消されれば、その分、自分にとって価値のある行動に時間を費やせる。そうやって「時間」を個人の資産のように考えるのが「時間資本主義」だ。

 宅配には同時性が要求される。本書で提案されているのは、ソフトドリンクの自動販売機のように町中に宅配ロッカーを配備するという案。防犯対策は必須だが、画期的な案といえよう。

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