指定暴力団神戸山口組の井上邦雄組長(68)の関係先とされる兵庫県稲美町の住宅に銃弾が撃ち込まれた事件で、落ちていた薬(やっ)莢(きょう)を隠したとして、兵庫県警は23日、証拠隠滅の疑いで、新たに同組直系「山健組」傘下の組長(62)=同県加古川市=と組員(35)の2人を逮捕した。いずれも黙秘している。
逮捕容疑は6月20日午前2時15分ごろ、銃弾が撃ち込まれた住宅周辺で空薬莢5個を発見し、隠していたとしている。
県警はすでに、住宅を住み込みで管理していた組員(49)=同町=を同容疑で逮捕。県警は証拠隠滅に組長らの指示があったとみて調べていた。
発砲事件をめぐっては、指定暴力団山口組や、神戸山口組から離脱した新組織「任(にん)侠(きょう)団体山口組」が関与した可能性があるとみて県警が捜査している。