平昌五輪でNHKの放送・ネット同時配信を認可へ 総務省

高市早苗総務相(斎藤良雄撮影)
高市早苗総務相(斎藤良雄撮影)

 高市早苗総務相は21日の記者会見で、NHKが総務省に申請していた来年2月に開催される平昌冬季五輪の競技映像の放送とインターネットの同時配信について条件付きで認可することは適当との認識を示した。

 NHKは平昌冬季五輪の同時配信にあたって、提供時間の拡大や競技の4K画質での配信などができるよう総務省に実施基準の変更を申請。総務省は、現行の受信料制度を踏まえることや、試験内容の事前周知を図ることなどを条件として認可する方針だ。

 今月21日から8月24日までパブリックコメント(意見公募)を行い検討を進める。高市氏は認可の最終的な可否について「9月に電波監理審議会へ諮問する予定だ」と述べた。

 NHKは6月に今年度の試験的なネット同時配信の概要案を公表。平昌冬季五輪については、1日16時間(4K画質は5時間まで)を上限として競技番組を同時配信し、2020年東京五輪・パラリンピックを見据えて、アクセス負荷の状況を確認するとしていた。 今秋には、放送対象地域に限定して地域限定の番組を配信する実験を1日20時間を上限に実施し、地域局の運用の負荷を検証するともしている。

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