主張

南北対話 再開は日米韓の結束乱す

 韓国の文在寅大統領が北朝鮮に対し、南北軍事会談と赤十字会談の開催を提案した。

 軍事境界線付近での敵対的行為禁止などを呼びかけるものだが、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を強行する中、無条件で対話を再開しようとするのは理解に苦しむ。

 文氏の不用意な行動は、北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止するために圧力を強化してきた日米韓の結束にほころびを生じさせる。それがいかなる危機をもたらすかを考えてもらいたい。

 今月6日、ドイツ・ハンブルクでの日米韓首脳会談では、安倍晋三首相とトランプ米大統領との間で、3カ国が連携し、北朝鮮に「最大限の圧力」を加えることで一致したばかりである。

 文氏の提案について、スパイサー米大統領報道官はトランプ氏が掲げる対話再開の条件とは「明らかに大きな隔たりがある」と否定的見解を示した。当然である。

 文氏は、トランプ氏が6月末の米韓首脳会談の際、「適切な条件下であれば北朝鮮と対話を始めることができる」として、南北対話の模索に理解を示したと強調していた。

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