大阪・泉北ニュータウンをレモンの街に-泉州の温暖な気候生かし住民らがまちおこしプロジェクト進める

 プロジェクトでは、レモンの苗木とともに、通しナンバーが入ったレモンプレート(500円)を販売。ともにまちづくりに参加しているという一体感を感じてもらおうという狙いだ。すでに民家や幼稚園などの約320本にレモンプレートがかけられているという。

 毎年3月には「泉北レモンフェスタ」を開催するほか、同じニュータウン内の別の団地にもレモンの植樹を予定しているなど取り組みを進める苅谷さん。レモンを使ったマーマレードなどの人気も高いという。「レモンを使ったいろんな取り組みを広げ、いつか、レモンを泉北ニュータウンの特産品にできたら」と話している。

緑道ピクニック、シェアスペースでのワークショップも

 泉北ニュータウンは、高度経済成長期の住宅需要の増加に対応するため、大阪府が計画した大規模住宅地。堺市南部と和泉市の一部にまたがり、昭和42年12月に入居が始まった。約97%を占める堺市域の人口は平成4年の16万4587人をピークに減少し、27年には12万7830人にまで落ち込んでいる。一方、65歳以上の高齢化率は4年は5・5%だったが、27年には31・8%(市全域平均26・4%)となっている。

 こうしたなか、地元では、まちの魅力を高めようと、26年、「泉北ニュータウン魅力発信プロジェクト(現・泉北をつむぐまちとわたしプロジェクト)」をスタートし、住民主体のまちづくりが進められている。

 プロジェクトには、約100人の地域住民らが加わっており、レモンを使ったまちづくり「泉北レモンの街ストーリー」だけでなく、公園や遊歩道で、地元でとれた食材を使ったごはんを食べたり、ヨガをする「緑道ピクニック」や、空き家などをシェアスペースとして貸し出し、講師を呼んで、浴衣着付け体験や写真講座といったワークショップを開く「share spaceまちいえ」といった企画が行われている。

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