「取っちゃったなという感じ」「とにかく面白い小説を書こうと」 直木賞に決まった佐藤正午さんインタビュー詳報

 --マイペースを維持するための人生の習慣は

 「こういう受賞で原稿が殺到したとしても、全部は引き受けない。申し訳ないですけれど、マイペースを維持するためには、作家としての許容量があるので、そういうことになると思います」

 --選考委員の北方謙三さんが、文章のみずみずしさを保っている秘訣(ひけつ)は寡作であることでは、とおっしゃっていましたが

 「そういうことかもしれませんね」

 --震災などもあり、死と向き合うこともあって、こういう小説を書くきっかけとなったのか

 「そういう深刻な問題ではなく、とにかく面白い小説を書こうという、それだけだったと思います」

 --(作品のテーマである)生まれ変わりが面白いと思ったのは

 「書き方によっては面白くなるかな、という感触があったので。あのー、こういうこともうまくしゃべれないので、いずれ原稿でちゃんと書いていこうと思っています。それで勘弁してください」

 --何か言い残したことがあれば、最後に一言いただければ

 「ほんとに、うまくしゃべれなくて申し訳ないです。集まっていただいて、すみません。以上です」

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