共産・不破哲三前議長、1年ぶりに公の場に 「ウルトラ右翼の潮流で国政私物化」と怪気炎

 共産党の理論的支柱である不破哲三前議長(87)は19日、東京都中野区で開かれた党創立95周年の記念式典で演説し、「安倍晋三政権下で国政全体が『ウルトラ右翼』の潮流によって私物化されている」と述べ、政権の打倒と野党共闘の推進を呼びかけた。共産党が東京都議選で勝利した勢いも背に「自衛隊の解消」を掲げる党綱領の維持も求めた。党として綱領を変えない姿勢が顕在化し、民進党との選挙協力にどう影響するかが課題となる。

 不破氏は、今年1月の党大会で最高幹部の常任幹部会委員にとどまり、今も党の政策決定に影響力を誇っている。演説に立つのは昨年7月の参院選での街頭演説以来約1年ぶり。19日はしっかりした足取りで壇上を歩き、独特のハキハキした口調で聴衆を沸かした。

 不破氏は、安倍内閣の支持率下落について「危機の根源は専制独裁の体質そのもので内閣改造などで抜け出すことは不可能だ」と断じた。「都議選での無残な敗北は、自民党政治が没落の段階に入ったことを示す末期現象だ」とも語った。

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