【紅い南シナ海】中国の人工島「領土でない」 台湾・馬英九前総統 南シナ海での主張否定 仲裁裁の参加認められなかった点を批判(1/2ページ) - 産経ニュース

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中国の人工島「領土でない」 台湾・馬英九前総統 南シナ海での主張否定 仲裁裁の参加認められなかった点を批判

13日、台北市内の事務所で、南シナ海で台湾が主張する11段線を指さす馬英九前総統(田中靖人撮影)
13日、台北市内の事務所で、南シナ海で台湾が主張する11段線を指さす馬英九前総統(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】台湾の馬英九前総統は14日までに、台北市内で産経新聞の単独取材に応じ、昨年7月の南シナ海の領有権問題に関する仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の裁定について、台湾が紛争当事者と認められなかったことなどを理由に「手続きが非常に不公平で考え方も誤っている」と批判した。一方で、中国が南シナ海で造成する人工島について「造成は国際法に違反しないが、領土と主張できない」とクギを刺した。

 仲裁裁は、台湾が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で実効支配するイトゥアバ(太平島)を「岩」だと認定。馬氏は台湾が審判に参加できなかったことを批判した上で、「島の定義が厳格すぎる」と内容も問題だと訴えた。馬氏は「現在の総統も私と同じ立場だ」と述べた。

 中国の人工島造成については、領土とできない上、一部が領海も設定できない低潮高地だとして、中国が「自ら批准した国連海洋法条約を順守すべきだ」と批判した。特に、ミスチーフ(美済)礁は「(面積が)2300倍にもなっており、やり過ぎだ」とクギを刺した。また、人工島での滑走路整備も「(地域の)安全に影響を及ぼしかねず、将来の運用を注視する必要がある」と述べた。