大学の楽団との共演は五嶋氏の発案だ。米国生まれの五嶋氏は、拉致被害者の家族を思い、涙する母・節さんの姿を見て育った。「互いに生死さえわからぬ音信不通の地獄に置かれ続けている家族の痛みは、僕には想像の域を越える」と話す。プロジェクトの「R」は「拉致」「リメンバー」、そして自身の名前である「龍」から取った。
共演する大学の交響楽団には、コンサートを後援する政府の拉致問題対策本部の若手職員が、被害者家族の声を収めた映画上映や拉致問題の経緯について講義している。学生らは「衝撃を受けた」と話しているという。
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