台湾・戒厳令解除30年 「白色テロ」時代の解明ようやく一歩

 蔡英文総統は昨年12月、台北市内の収容所跡を訪れ、3年以内に白色テロの「真相調査報告」を取りまとめる意向を表明。立法院(国会)で現在、関連法案が審議されている。蔡氏は12日、民主進歩党本部の会合であいさつし、「戒厳令解除30年を記念する意義は、この国が犯した過ちを反省するとともに、全力を尽して自由と民主を守っていくことにある」と強調した。

 ■台湾の戒厳令 蒋介石政権は国共内戦の末期に憲法の一部条項を停止し支配地域に戒厳令を発令。台湾は1949年5月から戒厳体制に入った。集会・結社・言論の自由などが制限され、反体制派の摘発に利用された。一般市民にも軍法が適用され、該当の裁判の多くは一審制で行われた。87年の戒厳令解除後、関連の刑法などは91年まで続いた。現在の与党、民主進歩党の有力者には「白色テロ」の被害者やその支援者が多い。