【琵琶湖周航の歌百年】スポーツ叙情歌、次世代に 嘉田由紀子さん、見据える先 - 産経ニュース

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琵琶湖周航の歌百年

スポーツ叙情歌、次世代に 嘉田由紀子さん、見据える先

 誕生から100年を迎えた「琵琶湖周航の歌」。作詞した小口太郎が所属した京大ボート部のOBらが琵琶湖上を一周した「なぞり周航」や、歌を大ヒットさせた加藤登紀子さんらが参加してびわ湖ホール(大津市)で行われた「びわ湖音楽祭」は、民間で組織された記念事業実行委員会が手がけた。委員会代表で前知事の嘉田由紀子・びわこ成蹊スポーツ大学学長は、記念となる100年の先を見据える。

 小口の青年時代に生まれた周航の歌の歌詞だが、嘉田さんは「人間の一生を歌っている。青年の小口氏に、よくぞこれだけ深い歌詞をつくることができたと思う」と話す。嘉田さんは小口が育った長野県、諏訪湖のほとりも訪ねており、「望郷の念も込められているのでは」とも。

 「若者の思いがつまっていながら、人生を感じさせる深い歌。それもスポーツの中から生まれた『スポーツ叙情歌』。次世代につなげていかないといけない」

 そう思った嘉田さんは実行委員会を立ち上げ、メーン企画として京大ボート部OBに、地元のスポーツ愛好家や漁師が加わった「なぞり周航」と、加藤登紀子さんがプロデュースし、子供たちも加わった「びわ湖音楽祭」が行われることになった。

 びわ湖音楽祭は、今回が「第1回」と銘打たれている。「びわ湖の周航コースと同様に、音楽祭も『周航』させていきたいんです。そしてその先にある、(平成36年の)国体につながっていく」-。歌ができてから100周年ということで、今年が節目ととらえられがちだが、嘉田さんは「これから『スポーツと文化の融合』が始まっていく」と話す。

 スポーツと文化の融合は、嘉田さんが知事だった時代から打ち出してきた政策だ。「スポーツと文化は別の物のようにとらえられがちだけど、人間の内面を豊かにする熱中体験、という意味では共通の精神的基盤があるはず。(学長を務める)成蹊スポーツ大でも、滋賀のジュニアアスリートを育てるチャレンジをしている」という。

 琵琶湖周航の歌が6番まであるのと同様に、今後6カ所で音楽祭を行い、7回目でまた大津に戻ってくるときに、滋賀のスポーツ界は国体開催で盛り上がる。まさに、嘉田さんのいう「スポーツと文化の融合」が滋賀にやってくる。

 「すばらしい湖である琵琶湖を愛する滋賀の人たちに、スポーツと文化を楽しむことによって内面から豊かになってほしい」