日本生産性本部は12日、日本と米国のサービス産業の品質比較を発表した。これによると、調査対象の28分野すべてで、日本のサービス品質が米国よりもよく、10〜20%上回っているという。日本のサービス産業の労働生産性は米国の約半分とされるが、日本の高いサービス品質が価格や生産性に十分反映されていないとし、同本部では「サービスを『見える化』して、価格に転嫁すべき」としている。
今回は、米国滞在経験のある日本人と、日本滞在経験のある米国人からサービスをどのように評価しているかを調査した。日本人は宅配便、タクシー、コンビニエンスストアなどの分野で15〜20%上回っているとの認識を示した。米国人からは地下鉄やホテルなどで日本のサービス品質を高く評価する結果となった。また、米国人が設備の性能・見栄えを重視する一方、日本人は迅速なサービスに重きを置くなど、評価ポイントが異なっていることもわかった。