【ストックホルム=原川貴郎】安倍晋三首相は9日午前(日本時間同日午後)、訪問先のスウェーデン・ストックホルムで同行記者団に対し、「来月早々に自民党役員人事と内閣改造を断行し、人心を一新する考えだ」と述べた。
また、「安倍政権が結果を出せたのは継続性と安定感だ。骨格をころころ替えるべきではない」と述べ、内閣では麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を、自民党執行部では二階俊博幹事長と高村正彦副総裁らをそれぞれ留任させる考えを示した。
改造の方針としては「自民党は人材の宝庫だ。老若男女を問わず適材適所を第一に幅広い人材を積極的に登用し、経験と実績を備えた安定感あるベテランや、これまでの発想にとらわれない改革突破力のある人たちを登用し、態勢を整えたい」と述べた。
内閣支持率の下落について「国民の声として真摯に受け止めたい。信頼を回復していく道は結果を出していくしかない」と述べた。その上で「安倍内閣はこれからも経済最優先で取り組む。アベノミクス、とりわけ構造改革を一層加速していく必要がある。その実現のためにも働き方改革を断行しなければならない」と述べ、秋の臨時国会に働き方改革関連法案を提出する考えを示した