浪速風

北朝鮮をつけあがらせるな

「会議は踊る」。ナポレオン戦争後の秩序を作ろうとした会議は、各国の思惑が乱れてまとまらず、そう風刺された。「されど進まず」と続く。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の緊急会合も、踊れど進まず。のらりくらりのロシアに、アメリカの国連大使はきれかけた。

▶ロシアなど制裁慎重派の姿勢からは、北朝鮮という駒を使ってでも、世界の覇権獲得で優位に立とうとする思惑も感じられる。踊っているほうがよほど無害か。日本は国際世論をリードするとともに、北朝鮮にさらに厳しく臨みたい。同胞を拉致している非道国家である。つけあがらせてはいけない。

▶昨日は七夕だった。拉致被害者のご家族らは、もう長すぎるほど待っている。いとしい人を待つ切なほど知っているはず。「ひさかたの天(あま)の川原にぬえ鳥のうら泣きましつすべなきまでに」(万葉集)。こんな状態が続いてよいはずがない。