浪速風

「星取県」で天の川を見よう

自虐的な「スタバはないけど、スナバはある」のコピーで日本一の砂丘をPRした鳥取県が、今度は「星取県に改めます」と売り出している(http://www.pref.tottori.lg.jp/265953.htm)。星空が美しいというのは、裏返せば、街の明かりが少ないということだが、「県内のどこからでも天の川が見えます」に行ってみたくなった。

▶国立天文台の渡部潤一副台長が「夜空の絶滅危惧種」と言うように、都会では天の川はまず見えない。理由は光害で、屋外照明が大気中の塵(ちり)や水蒸気に反射して、かすかな星の光をかき消してしまう。本来、天を分かつように帯状に細長く伸び、全天を一周している。季節によって濃淡があり、夏がもっとも見えやすい。

▶西洋ではギリシャ神話の女神の乳が流れ出した「ミルキーウエー」と呼ばれる。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、天の川を北から南へ旅する。星空はロマンをかきたてる。恋仲を裂かれた彦星と織り姫が年に一度、天の川に架けられる橋を渡って会う。今日は七夕。

▼鳥取県庁の「星取県、はじまります!」のページ(外部サイト http://www.pref.tottori.lg.jp/265953.htm )