デサントは4日、シューズ事業に本格参入すると発表した。独自ブランド「デサント」で投入し、アパレルブランドのイメージからの脱却をはかる。
「デサント」ブランドでは昨年から通販会社「アイフォーレ」(東京)と組んでウオーキングシューズを展開。5万足がほぼ完売し、3万足を追加したという。同社はさらにランニング用を投入し、シューズブランドの確立を図る。
ランニング用は平成31年に試験的に販売を開始し、32年に100万足を販売する方針。300万足まで増やし、国内市場のシェア1割を獲得するのが目標という。来年夏ごろには韓国・釜山市にシューズの研究開発拠点をオープン。「他社にはない機能や素材などで差別化を図る」としている。
同社の中長期経営計画では、同ブランドをランニングやトレーニング、スキー、ゴルフを軸とした総合スポーツブランドに育てる目標を掲げる。
これまで別ブランドの「ルコックスポルティフ」などでシューズを展開してきたが、同社のシューズの売り上げは全体の1割程度に止まり、成長の伸びしろがあると判断した。同社は「スポーツブランドである以上、シューズのさらなる展開は必要だ」と話す。