北ミサイル

北朝鮮が弾道ミサイル発射 日本のEEZに落下

 【ソウル=名村隆寛】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前9時40分ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンプクト)方●(パンヒョン)付近から日本海方向に向けて弾道ミサイル1発を発射した。飛行距離は約930キロ。最終確認されれば、今年10回目の弾道ミサイル発射。日本政府は、ミサイルが約40分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。

 北朝鮮は5月14日に中長距離と称する弾道ミサイル「火星12」を発射。以来、先月8日に東部の元山(ウォンサン)付近から地対艦巡航ミサイルとみられる数発を発射するまで、4週連続でミサイル発射を強行した。

 北朝鮮をめぐっては先月末、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が米韓同盟を再確認し、核やミサイルの開発に対し共同で対処する姿勢を示したばかり。

 また、今週にはドイツで20カ国・地域(G20)首脳会議が控えており、これに合わせて日米韓首脳会談が行われる予定だ。

 こうした中での弾道ミサイル発射は、国際社会の批判を完全に無視したもので、日米韓の対北共同姿勢に真っ向から反発した挑発行為だ。

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